東京都中央区銀座4-6-11 銀座センタービル6F(銀座三越右隣り) TEL. 03-3535-1117

不妊症についての基礎知識

3. 不妊症の検査法

  1. 不妊症検査の重要性について
    • 不妊治療にとって検査はとても重要なステップです。
       特別避妊をしていないのに、なかなか(2年以上、晩婚の場合は1年以上)妊娠しない場合を不妊症といいます。不妊症には、先に述べたようにいろいろな原因があります。例えば排卵がきちんと起こっていない場合(排卵障害)とか、精液に異常がある場合(男性不妊)とか、ホルモン分泌の異常や子宮内膜症がある場合などです。ですから不妊症を治療し、妊娠に結びつけるにはまず、妊娠しにくくしている不妊原因をはっきりさせることが、治療の第一歩となります。

    • どんな検査法がありますか?また目的は?
       くわしい検査の内容は後々述べますが、主な検査項目とそれぞれの目的を示します。

  2. 検査項目と目的
    • 婦人体温表(BBT)
      • 排卵しているかどうか調べます。
      • おおよその排卵日を知ることができます。また黄体機能もおおよそわかります。
      婦人体温は毎月目が覚めたら床の中で計ります。そして婦人体温表に記録します。

    • ホルモン検査
      • 卵巣が排卵するための予備能力が充分そなえているかどうか月経開始の2〜3日目に一回採血し、性腺刺激ホルモン(卵巣刺激ホルモン)つまりLH、FSHを測定します。
      • 着床が成立するのに必要なホルモン(プロゲステロン)が卵巣から充分に出ているかどうかを調べます。
      これらのホルモン検査は主に採血して血液検査で簡単にわかります。

    • 子宮頚管粘液検査
      • 精子が子宮に入りやすくする働きのある粘液(頚管粘液)が子宮の入口から、充分に分泌されているかを調べます。
      主に排卵の頃診察して簡単に(1分位)痛みもなく行えます。

    • 精液検査
      • 精液中の精子の数、運動率を調べ男性側の不妊原因の有無を調べます。
      当クリニックでは自宅で精子をとっていただき、あらかじめお渡ししてある容器に採取し、奥様に持参していただきます。ですからご主人が来院していただかなくても結構です。

    • 頚管粘液−精子適合試験(フーナーテスト)
      • 通常の性交で精子が充分に子宮の中に入っているかどうか、精子と子宮の適合性を調べます。
      排卵日の近くに性交し翌日の午前中来院していただきます。そして頚管粘液をとりその中の精子の数や運動を顕微鏡で調べます。

    • 抗精子抗体検査
      • フーナーテストで精子が充分に子宮に入っていかない場合、その原因として精子が動かなくなる抗体(精子不動化抗体)が女性側にできているかどうかを調べます。
      一回の採血で済みます。

    • 子宮卵管造影法(HSG)
      • 子宮の形に異常がないかどうか、また卵管がきちんと通じているかどうかをレントゲンを撮って調べます。
      当クリニックでのレントゲン影響は約10分位で済み、またその時の痛みは殆どありません。

    • 腹腔鏡
      • 子宮内膜症や卵管の癒着が強く疑われる例や、はっきりした不妊原因がない場合に、内視鏡(ラパロスコープ腹腔鏡)を用い骨盤の内を観察します。
      通常腹腔鏡は2〜3日間の入院が必要ですので当クリニックでは提携病院である慈恵医大に依頼しております。

    • 卵管通気法
      • 卵管が通っているかどうか調べるために行いますが、当院ではレントゲンによる子宮卵管造影法(HSG)を行っているためこの方法は省略しています。

    • 超音波検査法
      • ろいろな目的で行いますが1つには卵の入っている袋(卵胞)が、発育し排卵に近づいているかどうか知ることができます。ですから排卵誘発剤を使う場合や、人工授精の日時を決めたり、体外受精の際の卵をとる(採卵)日をきめたりするのには必要不可欠な方法です。

  3. それぞれの検査法のタイミング
    各検査は下の図のようなタイミングで行いますので1(〜2ヶ)月でおおよそ全ての検査が終了します。
    それぞれの検査法のタイミング